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キ70は第二次世界大戦時に日本陸軍で試作された偵察機である。設計・製造は立川飛行機。一〇〇式司令部偵察機の後継機として開発された。が、他の多くの開発中止機がたどった道と同様に、設計開始時には要求性能を解決していたが、軍当局の定見ない追加要求にふりまわされ、結果的に性能が軍の要求値に届かず失敗作となり開発中止になった。 == 概要 == 1940年(昭和15年)に日本陸軍は、立川飛行機に対して一〇〇式司令部偵察機の後継機となる新型司令部偵察機の試作を内示した。立川では1941年(昭和16年)9月より設計にとりかかった。 開発された機体は、立川が技術提携しライセンス生産したロッキード・スーパーエレクトラを参考にし、より洗練したようなスタイルで、当時最高の出力を誇っていたハ104エンジンを装備した双発機だった。また、機首をガラス張りにして偵察員席を設けて下方視界を確保した点が、一〇〇式司令部偵察機との大きな違いだった。 しかし開発途中で陸軍から、本機を爆装可能にして軽爆撃機としても使えるようにするよう仕様の変更が指示された。加えて、尾部に遠隔操作式の機銃を装備することや防弾装備の強化、燃料タンクの増設なども要求され、これらの指示に従った結果総重量が10トン近くの重量級の機体になってしまった。 試作1号機は1943年(昭和18年)2月に完成し、続いて2号機も完成した。直ちに飛行性能試験が行われたが、重量増加が原因で最高速度は580km/hと陸軍の要求値よりも90km/hも遅くなってしまった。これに対して立川では、製作中の試作3号機では主翼面積を増大させ、またより強力なエンジンを搭載することで対処しようとした。しかし、同時期に開発中だった一〇〇式司令部偵察機3型が630km/hの最大時速を記録した為、キ70は開発不要となり3号機の試作も中止された。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「キ70 (航空機)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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